01.なぜ今、GA4を活用すべきなのか?|UAとの違いと検索対策への影響
・GA4とユニバーサルアナリティクス(UA)の主な違いとは?
Google アナリティクス 4(GA4)は、ユニバーサルアナリティクス(UA)と異なり、イベントベースのトラッキングを軸とした設計になっています。
2023年7月にUAが正式終了して以降、GA4はGoogle公式の唯一の解析プラットフォームとしてアップデートが継続されており、2025年現在は検索行動を含む多様なユーザーの動きをより柔軟に把握できる環境が整備されています。
・検索パフォーマンスを高める上でGA4が優れている点
- ・検索流入後の行動分析がより細かく可能(例:どのリンクをクリックしたか、何秒滞在したか)
- ・計測精度の向上:イベントベースで不要な遷移ロスやタグの重複を防げる
- ・レポートの自由度が高い:探索レポートやセグメント機能で、検索経由の動きを掘り下げ可能
・GA4が“ページビュー中心”から“イベント中心”に変化した意味
従来のPVベースでは「読まれているか」しか分からなかったページも、GA4では「どのパーツまで読まれたか」「どのアクションが取られたか」まで計測可能に。
検索で訪れたユーザーの関心行動が可視化されることで、SEO施策→UX改善→CV導線の見直しが連動しやすくなっています。
02.GA4で検索パフォーマンスを可視化する方法(基礎〜応用)
・Search ConsoleとGA4を連携する手順と注意点
GA4単体では検索キーワードまでは確認できないため、Google Search Consoleとの連携が必須です。
- ・GA4左メニュー>レポート>ライブラリから「Search Consoleレポート」を追加
- ・自動でGSCと連携されない場合は、GSCのプロパティ設定とGA4のリンク設定を確認する必要あり
・「自然検索流入」データの確認方法と見るべき指標
- ①参照元/メディアレポート:google / organic のセッション数
- ②ランディングページ別:検索流入の多いページと平均エンゲージメント時間を確認
- ③Search Console連携:表示回数、クリック数、掲載順位、CTRの把握が可能に
・LPや記事別の検索パフォーマンスをチェックする方法
GA4の「エンゲージメント>ランディングページ」レポートで、
- ・表示回数は多いが直帰率が高いページ
- ・滞在時間が短いページ を洗い出し、コンテンツ改善に役立てます。
03.検索経由のCV最大化に向けたGA4活用術
・イベント計測を使ったCV地点の見極めと改善法
GA4では「フォーム送信」「電話ボタンタップ」「資料DL」などの成果アクションをイベントとして柔軟に計測可能。 → Scroll(90%以上)やEngaged Sessionなど、CVに至らなかったユーザーの行動も可視化できます。
・「検索流入→遷移→成果」に注目したコンテンツ評価法
LP単体ではなく、流入→2ページ目の遷移→成果ページという導線全体でCVに繋がるシナリオを評価することが、GA4では可能。探索レポートを使えば、実際の遷移パターンを視覚的に把握できます。
・離脱率ではなく“次の行動”を見るべき理由
GA4では離脱率の代わりに「エンゲージメントセッション」「平均エンゲージメント時間」など**“残った時間とアクション”を評価軸にできる**ため、検索ユーザーの“次の動き”にフォーカスした改善施策が組みやすくなります。
04.Looker Studioで検索流入と成果の関連性を可視化する方法
・GA4+Search Console+CVイベントを統合するレポート構成例
Looker Studio(旧Data Portal)を使えば、
- ・GA4のイベントデータ
- ・GSCの検索キーワードと掲載順位
- ・コンバージョン数 を1つのダッシュボードで可視化可能。SEOと成果の距離を数値で示すことができます。
・フィルタ・セグメント活用で“伸ばすべき記事群”を抽出
- 「掲載順位1〜20位」×「平均エンゲージメント時間2分以上」など条件を絞ることで、リライト候補を効率よく抽出できます。
・「流入は多いがCVに至らないページ」の改善ポイント分析
表示されているが成果に結びついていないページを見つけたら、CTAの位置、導線設計、離脱直前のクリック動線などを確認。「なぜ成果が出ていないのか?」を行動ベースで分析できます。
05.GA4×SEO対策の連携で成果を高める実践アイデア
・リライト判断に使えるGA4データの見極め方
- ①ページ別の直近30日間のOrganic流入数
- ②平均エンゲージメント時間
- ③2ページ目遷移率 → いずれかが低いページは、検索意図とのズレ・読みづらさ・魅力不足がある可能性大。
・“滞在時間とクリック率”からコンテンツ価値を評価する方法
「読まれているか」だけでなく「行動されたか」に注目。
- ・動線ボタンのクリック数
- ・ページ内リンクの遷移回数 などもイベントとして把握し、「読まれた上で反応がある記事」を伸ばす判断材料に。
・Google広告との連携で「検索流入と広告経由の差異」も把握
- GA4ではGoogle広告との連携も可能。自然検索と有料検索の動線の違いやコンバージョン率を比較し、どちらに注力すべきか判断可能です。
まとめ|GA4は検索パフォーマンス改善の“羅針盤”になる
- ・GA4は「ただのアクセス解析」ではなく、「検索対策を成果に結びつけるデータ戦略ツール」へ進化
- ・検索流入→行動→成果の“つながり”を多角的に見られる点が最大の利点
- ・Search ConsoleとLooker Studioと組み合わせて、“SEO施策の打ち手”を明確化しよう
→ 今後、SEO担当者・コンテンツマーケ担当者は「GA4を読み解く力」が重要スキルになります。
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