目次
●ホームページにどんな種類があるかわかる
●ホームページを作る目的が明確になる
●どのようなサイトを作成するべきか分かる
クライアント様から作成のご依頼をいただいた際、ヒアリングの中で『ホームページに種類があるの?』という声をいただきます。
実は目的によって作成の仕方が大きく異なるんです。
今回はその種類と目的を明確にし、より効果的なホームページ作成の手助けになるような記事に仕上げました。
このなかで、ほとんどのサイトは『コーポレートサイト』と『サービスサイト』に分類されます。
では、サイトの種類ごとにどういった目的と特徴があるのか、以下で詳しく解説します。
【コーポレートサイトの代表例】
出典:シャープ株式会社様
一般的なホームページの多くはこのコーポレートサイトに当たります。
会社やお店がどこでなにを行っているかの紹介を目的としており、名刺のような役割を果たしています。
主に自社の強み・事業内容・会社概要などがメインコンテンツです。
かんたんな求人募集なども掲載されており、ページ数は5ページ前後になることがほとんどです。
コーポレートサイトは『指名検索』向きのホームページです。ユーザーが自社を知っている場合に効果的です。
認知を広げたい場合、WEB広告との併用をお薦めしております。
【サービスサイトの代表例】
出典:LIXIL様
特定のサービスや商品をサイト自体で販促し、購買・申し込みに繋げるためのホームページです。
検索されるユーザーに向けてキーワードを的確に盛り込み、潜在的な顧客に見つけてもらう目的があります。
提供しているサービスの案内だけではなく、潜在顧客に向けた記事を作成します。
潜在顧客が『知りたいこと』『興味を持ちそうな内容』で、キーワードを盛り込みつつユーザーのためになるような情報を掲載します。
例えば、ハウスクリーニングの依頼やお節を予約するためのサイトなどです。
例:ハウスクリーニングの場合=おうちでできる汚れ落としのコツ等
お節に使われる具材の意味などを紹介する記事
これらはサイト自体と関連性があり、キーワードを盛り込みやすくユーザーの興味を引くことができます。このような記事を多く掲載し、潜在顧客を集めることができます。
【ランディングページ(LP)代表例】
出典:株式会社GIR様
閲覧したユーザーが、そのページから商品やサービスを申し込むことを目的としています。
1ページ内で完結する内容にし、セールスポイントを明確にすることができます。
詳細を突き詰めると、ホームページの全てのページがそれぞれランディングページとなりますが、一般的には1ページ内にセールスポイントやサービスの詳細、ご利用のフローなどをまとめたものを指します。
コーポレートサイトをランディングページで作成する企業様もいらっしゃいます。
よほどユニークなキーワードでない限り、ランディングページを上位表示させることは困難です。
製作費用が安くすむ以外のLPのメリットは、WEB広告との併用にあります。
直接ホームページにリンクさせた場合と売りたいサービス専用のLPを用意した場合、LPを用意したWEB広告の方に効果が出ることがほとんどです。
【プロモーションサイトの代表例】
出典:Zoff様
商品やサービスの認知の拡大や、キャンペーンの告知のために設けられるホームページを指します。主に特設サイトとして立ち上げられ、商品やイベントなどの告知・認知の拡大・購買を目的としています。
商品やイベントの告知や認知の拡大のため、その特徴やメリットなどが前面に押し出されています。キャンペーンなどが打ち出されている場合もあります。
ランディングページと似ていますが、プロモーションサイトはよりインパクトのあるデザインとキャッチコピーで興味を引きつつ、打ち出したい内容を的確に伝える必要があります。
また、購買したその後をイメージしてもらうような内容だとより効果的です。
【オウンドメディアの代表例】
出典:ベネッセ教育情報サイト様
本来の意味は『自社が所有するメディア』の総称でしたが、近年はさまざまなコンテンツを用いてアクセスを増やし、購買に繋げるサイトを指すようになりました。
さまざまなコンテンツを用意し、検索する人との接点(アクセス)を増やし、ファンになってもらうことで購買につなげるのが目的です。
基本的には自社の業界に関連性のあること、商品に関連性のあることで、ユーザーが持つ課題を解決するような記事をオススメしています。
自社の商品を使って『◯◯をやってみた』や、『◯◯を再現することは可能か?』などもオウンドメディアの役割を果たします。
新たにオウンドメディアのサイトを立ち上げることよりも、まずは自社サイトのブログをオウンドメディアとして運用することをオススメしています。
他社製品との比較記事や、商品やサービスの豆知識などを、アクセスが見込めるキーワードを盛り込みつつ記事にすると結果が出やすい傾向があります。
【ブランドサイトの代表例】
出典:Red Bull様
商品やサービスのブランディングを目的としたホームページです。
打ち出したいイメージや、購買層にあったイメージを持ってもらうために設けられます。
ターゲットに沿ったイメージをつけるためのデザインやキャッチコピーが必要です。
具体的な特徴やメリットよりも、感覚・感情を揺さぶるようなコンテンツが必要になります。
また、『生産者の想い』や『私たちが実現したいこと』などのコンテンツもこれに当たります。
どのようなイメージを持ってもらいたいか、または潜在顧客層はどのようなイメージだと購買につながりそうかという視点が必要です。
セールス的な内容はできるだけ控え、お客様にお届けするまでのストーリーや、購買したあとのイメージがポジティブに働く内容での運用をオススメしています。
【リクルートサイトの代表例】
出典:ファーストリテイリング様
求職者に向けて自社の魅力を伝え、応募につなげることを目的としたホームページです。
多くは自社サイトに求人の募集要項を設置しますが、規模が大きい企業になると自社サイトと別にリクルートサイトを作成する企業が増えます。
自社の魅力をPRしたものや入社後のイメージが湧きやすいコンテンツとなります。
入社後のミスマッチを防ぐため、できるだけ多くの情報を掲載します。
募集要項・待遇・求める人物像・企業理念など。
それに加え、事業部ごとの仕事内容・スタッフインタビュー、一日のスケジュール例なども写真を交えて紹介することで親しみが湧き応募しやすくなります。
入社したい企業を指名検索する求職者もいますが、求人サイトを利用されることがほとんどです。気になる求人があれば企業サイトを見にいくケースが多いため、そこで企業の魅力を伝えられると応募につながりやすくなります。
【ECサイトの代表例】
出典:楽天市場様
ホームページ上で商品やサービスを購入できるサイトのこと。買い物カゴや申し込みボタンが設置されています。
商品やサービスを探すために検索窓が設置されていたり、商品一覧を見ることができます。
商品詳細ページがランディングページの役割を果たす作りとなっています。先述の買い物カゴもその一つです。
各商品詳細ページは、商品の魅力が伝わるランディングページとして運用することをお薦めしています。
また『サイト機能』の充実もポイントです。迷わず商品を探せるか、並び替えができるかなども重要な機能の一つです。amazonなどでは『よく一緒に購入されている商品』としておすすめが表示される機能を備えています。
【メディアサイトの代表例】
出典:NewsPicks様
さまざまな情報の提供をしているホームページで、記事そのものをサブスクで販売していたり、アフィリエイト等の広告収入を目的としています。
主に特定のジャンルに特化しており、情報誌のような内容で閲覧者を広く集めることで潜在顧客の獲得を狙います。
有料のニュースサイトや地域情報が掲載されたサイトもメディアサイトに分類されます。
また、『おすすめの◯◯、◯選』のように、雑誌に掲載されているような内容が多数です。
特定のジャンルに絞り、それに沿った記事を作成していきます。
検索流入をメインにする場合は検索されているキーワード盛り込んだ記事を、SNSからの流入はキャッチーな見出しと共感や発見が得られる内容が重要です。
あなたが必要とするホームページの目的はどれでしょうか?
先述の内容を簡潔にまとめました。
①自社の概要や事業、サービスを紹介したい
→コーポレートサイト
②商品やサービスでサイトに集客し、購買や申し込みにつなげたい
→サービスサイト
③WEB広告を打ちたい。特定の商品の専用ページを作りたい
→ランディングページ
④商品やサービスの認知拡大をしたい・一時的に利用する特設サイトを開設したい
→プロモーションサイト
⑤ブログをもっと活用したい、自社サイトに潜在顧客を集めたい
→オウンドメディア
⑥特定の商品やサービスをブランディングしたい、イメージ(印象)を打ち出したい
→ブランドサイト
⑦求人募集に特化したホームページが欲しい、求人と自社サイトを分けたい
→リクルートサイト
⑧通販サイトを運営したい
→ECサイト
⑨ユーザーとの接点を増やしたい、広告収入を得たい
→メディアサイト
一部、似た目的のものがありますが、ホームページの種類はハッキリと分かれているわけではなく、どの色を強く打ち出すかという部分で決まります。
必要なコンテンツを必要な分だけ取り入れ、作成することも重要です。
ホームページの目的が決まったら、作成に入ります。
重要な点は以下の通りです。
●目的
●必要な機能
●掲載したい内容
●好みのデザイン
●製作会社の選定
●写真や使いたい素材の著作権
●目標とするアクセス数や問い合わせ数
自分の中にあるイメージと製作者が想定している仕様に相違があると大変なことになってしまいます。
目的はもちろんですが、掲載したい内容や必要な機能、好みのデザインがある場合ははじめに伝えましょう。
『ホームページを作ればかんたんに集客できる』という時代はすでに終わりました。
現在は目的に沿い『目標を達成するためにはどのようにホームページを使っていくか』というwebマーケティングの時代に突入しています。
with(ウィズ)はデザイン会社ではありません。
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